2018-06-11 息継ぎ 黒板の数式をノートに写す 黒板を見ては、下を向きノートに数式を写す。 写し終わったら、再び顔を上げ、また黒板の式を見る。 そしてまた下を向き、式を写す。 まるで泳いでいるときの息継ぎのよう。 隣を見ると、頭を上げては下げ、下げては上げる苦しげな表情である。 数式に溺れそうだ。 小さなノートにいっぱいに数学の海の水を汲む。 これを飲み干すのも、また辛いのだ。 飲んでも飲んでも無くならない。眼からポタポタ漏れてくる。